背景強化合宿2017レポート

背景強化合宿』とは、アシスタント背景美塾が主催する仲間と共にアシスタント体験をみっちり行いつつ漫画力を底上げすることができる背景・作画に特化した合宿です。

各班ごとに担当講師が付き、技術的な指導を受けながら目の前の原稿で実践し 確実に、かつ即戦力となる本物の技術を身につけることを目的としています。

参加者の方からも『非常に有意義で濃密な時間でした!』という感想もいただき、皆様の熱量を感じる素晴らしい原稿ができあがった2泊3日となりました。

【開催地】星ふる学校 くまの木さん

元々小学校だった校舎が宿泊施設として開放されており、星と自然に囲まれた最高の環境で作業に取り組みました。

【参加者】
・担当講師
 佐藤敦弘・福原蓮士・稲田晃司・北野弘務・山崎智史
・スタッフ
 MAEDAX・柚木元・石川洋平・中山たかひろ 他
総勢40名以上の大規模な合宿になりました。

【作画協力】
小学館ゲッサン『ハレルヤオーバードライブ!(全15巻)』や、現在『I AM SHERLOCK』を連載中の高田康太郎先生より、完全描きおろし原稿をご提供いただきました。

【詳細レポート】
 タブより選択してご覧ください。
■潜入レポ
 スタッフの藤田さんとリッポウちゃんによる潜入レポート!原稿の進捗を詳しくご報告します。
■品評会
 完成原稿から各班の狙いと講評、原稿のポイントを詳しくご紹介。
■レクリエーション等
 背景強化合宿は漫画だけじゃない!BBQやゲーム大会、ボルダリングなどのお楽しみイベントも。

スタッフの藤田さんと、リッポウちゃんによる合宿潜入レポート!
原稿が完成するまでをお届けするリポ!


まずは原作者の石川先生より原稿指定の説明を受けるリポ。ここでしっかり作者の意図や構想を聞いて、どんな原稿にしていくかイメージを共有をするのが大切リポ!

藤田さんが配属された、佐藤アツヒロ講師率いる青班は実際の連載漫画の現場感を重視した熱い班リポ。
なんと、コマごとに原稿用紙を切って分担することで能率化を図るリポ!!



佐藤講師は現場のチーフとなってそれぞれの得意分野や苦手分野を探り、効率よく、かつ成長できるよう作業を割り振ってくれるリポ!!



作画時にわからないことプロの現場での作業方法などを担当講師からしっかり指導してもらえるのが背景強化合宿の最大の強みリポ!!少年漫画の現場で長年培った技法を惜しみなく伝授してもらえるリポよ~!



アタリの入った原稿にパースを取りながら、青いシャープペンシルで下絵を入れていくリポ。

下描きの段階で、パースの狂いや作画ミスが無いかチーフがチェック!自分だけが分かるような下描きにせず、きっちり描き込んで確認する事でペン入れもスムーズに、修正も少なく済むリポ!!



続いては、指定された部分にベタとホワイトを入れていくリポ~。仲間とわいわい漫画談義しながら作業は進んでいくリポ♪



ペン入れが終わったらいよいよ仕上げ。
トーン貼り作業リポ!グラデーションのトーンをカッターで削ることで、カメラの光を表現したリポ。職人の技、『トーンフラッシュ』リポ!!


大体のペン入れが終わったら、背景によりリアル感を出すために立体感や”汚し”などを入れていくリポ!
キャラクターの生き生きさをより際立たせるためにはとっても大事な作業リポ~!



原稿も佳境に入り、出来上がった原稿をつなぎ合わせるリポ~!

『実際の現場感を意識する』佐藤アツヒロ講師班は、締め切り厳守で合宿終了リポ!!

完成原稿を一斉に机に並べ、全員がその原稿を閲覧。
同じ原稿にも関わらず、班ごとに独自の工夫や技術が見られる個性あふれる素晴らしい原稿が並びました。


【各班の狙いとポイント】

・黄色班(福原蓮士講師・北野弘務講師)
いちばんの苦手分野を克服
原稿全体の進捗を管理する福原講師と、一人一人の指導にあたる北野講師の二人体制
全員にヒアリングし、苦手・やったことがない作業を主に割り振ることで漫画の技術力向上を第一目的とした黄色班は、効率的に見栄えのする原稿を作り上げていました。『アナログ原稿でイザという時使える超時短背景テクニック』なども!


・赤班(山崎智史講師)
挑戦したいページを任せる
「このページはこう演出したい!」「この背景は描き甲斐がありそう!」と、それぞれが思い入れのあるページを担当。チーフが班員と同じテーブルに座って作業することで、細部まで行き届いた丁寧な指導をしていた赤班。こだわりや個性があふれ、世界観までもが表現された原稿が完成しました。


・青班(佐藤敦弘講師)
「連載の仕事の現場」を想定し、時間内で商業誌に掲載できるクオリティを目指す
締め切り厳守、NO残業、時にはゲームで一休み!でも、仕事はきっちり遂行!の実践型の青班。まず先に必要な背景を入れて、余った時間でディティールを細かく追加していく手法で時間管理と原稿のクオリティアップを同時に達成。魚眼構図や実在の建物をモデルにするなど、ダイナミックな構図が特徴的な少年漫画感の強い原稿が仕上がりました。

・緑班(稲田晃司講師)
基礎的な技術を確実に持って帰り、手ごたえを感じてもらう
どの現場でも対応できる、漫画の基礎技術を着実に身に着けることで背景力の底上げを目指す緑班。小物のスケール感やディティールなどを徹底し、アシスタントとして必須な感覚を養いました。また、チーフが一方的に指示するのではなく、アシスタント同士で話し合うことでイメージが膨らみ、新しい発想や意外な表現が随所に見られる原稿となりました。


【総括】

担当講師(チーフ)より作画のポイントや狙いが説明された後、それをふまえたうえで再度原稿をじっくりと見ます。各班の意図に注目して原稿を見ることで、ふだんは気づかないポイントを数多く学べる濃密な品評会となりました。

背景強化合宿は漫画だけじゃない!
皆で交流を深められるBBQやゲーム大会、ボルダリングなど作業の合間をぬってお楽しみイベントも開催されました♪